こどもの癇癪
ちょっとしたことで不機嫌になったり、
希望を叶えるまで泣き叫んで暴れたり、
そうかと思ったら突然笑い出したり…
どうしてうちの子だけ?
と悲しくなったりしていませんか?
しかし、
こどもは本来「肝常有余」という特徴があり、
肝が常に有り余る。
それは肝の働きがとても強いということなんですね。
それが原因で
疳の虫
怒りっぽい
すぐ泣き出す
という感情が不安定な状態になったり、
どうしようもなくわがままを言ったり、甲高い声を出して叫んだりするんですね。
そんな時は肝の熱を取ってあげます。
高熱が出たり、痙攣を起こしたりするのも同じ原因だと言われています。
油物や生姜など体を温める食材を控え、
小麦・はと麦・セロリ・きゅうり・トマト・冬瓜・なす・大根・りんご・
など体を冷やす食材を使ってあげましょう。
母乳をあげている、赤ちゃんの癇癪で悩んでいるお母さんも、
油物や肉類などちょっと控えて少し体を冷やしてくれる涼性の食材を選んでみましょう。
甘麦大棗湯という漢方薬があります。
ヒステリーに効く言われています。
甘は甘草=ハーブではリコリスです。
大棗はナツメです。
麦は小麦です。
案外簡単に手に入る食材なので、日々のごはんにちょい足し薬膳として使ってみてはいかがでしょうか。
国際薬膳師 岩渕 加奈子